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投稿: 2019/10/31

小学校の英語は意味がない!

【○○×翻訳】で学ぼう!


今回は、英語教育のお話です。2020年より小学校での英語教育の必修化が始まるとのことです。みなさんはどうお考えでしょうか?
なお、この記事は、「なっ。翻訳って最高だろ~っ!!」という結論に至る予定です。では書き始めますよ~!

[目次]
理想の英語教育
小学生の英語教育必修化
知識はあるのに・・・
知識と英語表現力
好きな教科の学習法
【○○×翻訳】という勉強法
翻訳って最高だろ~~っ!!

理想の英語教育

僕がるんるん特許翻訳を書いているのは、趣味と仕事が半々・・・、いや、趣味が8割以上なのですが、趣味としてであれ仕事としてであれ、皆さまに翻訳の魅力や奥深さを知ってもらいたいという想いがなによりも一番の原動力です。

僕が密かに想い描いている理想としては、世のなかのお父さん・お母さん、あるいはお祖父さん・お祖母さんに翻訳の魅力を知っていただき、翻訳を学んでいただき、そしてできればさらに、子供や孫の代へと翻訳の楽しさを伝えていってほしいです。

そこで今回は、翻訳や外国語が好きなお父さん・お母さんのために、お子さまに勉強を教える方法の一案を提案してみます。
【○○×翻訳】という形で勉強を教える方法です。

このページの下のほうに、簡単なレジュメとなるようなサンプル動画を載せています。小中学生のお子さまがいる方や現場の先生方のご意見やご感想をお聞かせいただければ嬉しいです。

いますぐ動画を観たい方は
動画へ飛ぶ!

小学生の英語教育必修化

さて、2020年の教育改革で、小学校高学年での英語の授業が必修となるそうです。できるだけ若いうちから外国語に触れることは、個人的にはとても良いことだと思います。

でも・・・

他の科目はぜんぶ日本語で授業するのですよね。ということは、ほとんどの時間は日本語で勉強して、英語の授業中だけしか英語を使わない。それじゃあほとんど意味がないな~という気がします。まったく役に立たないとは言いませんが、子供たちが将来英語を使えるようになるかというと、あまり期待できないです。。

知識はあるのに・・・

というのも、僕自身、苦い経験があるのです。

僕はドイツ在住ですが、ドイツに来て最初のころはドイツ語の聞き取りもままならず、ドイツのラジオの子供ニュースでドイツ語を勉強しようと思い立ちました。

子供向けのニュースならきっと簡単だろう!
そう思うじゃないですか、ふつう。ところが、なんと子供ニュースですら僕はついていけなかったのです。。

トゥータンヒャモーン!?

たとえば、ある日の子供ニュースは、ドイツ人ナレーターのこんな言葉で始まりました。

「みんな、トゥータンヒャモーンのことは知ってるわよね? テレビやインターネットでトゥータンヒャモーンを一度は見たことあるでしょう? トゥータンヒャモーンってワクワクしちゃうよね。トゥータンヒャモーンを実際に見たいと思わない? 実はトゥータンヒャモーンがドイツに来ています。」

みんな知ってるトゥータンヒャモーン!?
・・・僕は日本人だから知らないのか? ドイツ人はみんな知ってるのか? っていうか、トゥータンヒャモーンって、そんなにワクワクしちゃって、見てみたくなるようなウハウハなものなのか?

もしかしてこんなかんじ?
    ↓
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そんなことを考えながらラジオを聞いておりましたが、数分聞いているうちに

何千年も前に、昔の王様が亡くなって・・・
ぐるぐる巻きにくるまれて・・・
ピラミッドの中に・・・

などの言葉を聞き取れて、ようやくわかったんです。

そうかっ! このニュースは、いままでずっと

ツタンカーメン
の話をしていたのか!

僕はトゥータンヒャモーンを知らなかったわけではないのです。むしろ、トゥータンヒャモーンについての知識は、このニュースを聞いていたドイツ人の子供たちの誰よりも一番詳しかったはずです。それなのに、

ツタンカーメン = トゥータンヒャモーン
という日本語とドイツ語の対応関係がわからなかったがために話に乗り遅れてしまい、ドイツ人の子供たちにドヤ顔するチャンスすら逃してしまったのです!

知識と英語表現力

知識自体はあるのに、それを日本語でしか表現できないから、話についていけない。ドイツ人に混じって会話をしていても、最初のうちは何の話をしているのかわからず、しばらくしてから「なんだぁ、今までずっとその話をしてたのかぁ。知ってる知ってる!」という体験が何度もありました。

そして、日本語でなら簡単に説明できるような知識を、もういちどドイツ語で1単語・1表現ずつ学び直すという遠回りで二度手間な作業をしなければなりませんでした。

上に書いた僕のケースはドイツ語ですが、きっと英語でも同じような経験をしている方は多いでしょう。

好きな教科の学習法

そこで!

小学生や中学生がさまざまな教科を学ぶ際に、最初から日本語と英語の両方で学び、

日本語での△△という用語(表現)は、英語では▲▲と言うんだ
という日本語⇔英語の対応関係を知っていれば、将来、海外留学したい場合にもハードルがずっと下がります。

たとえば、体育の時間に、「腕立て」「スクワット」「腹筋」「上腕二頭筋」を英語でなんて言うのか、単語だけでも教わっていたら、スポーツが得意でアメリカでトレーニングをしたいという子も海外生活のスタートが断然ラクになるでしょう。

科目としての「英語」の授業を受けるだけでは、他の各教科で出てくる英単語や表現をそこまで詳しく学ぶことはできません。

【○○×翻訳】という勉強法

僕は【○○×翻訳】という勉強法をおすすめしたいです。○○は、その子が学びたいこと。算数×翻訳、理科×翻訳、体育×翻訳、なんでも出来ます。

なぜ翻訳がいいかというと、英語と同時に国語(日本語)も学べるからです。翻訳を実際に体験すると、「英語ではなんて言うのだろう?」だけでなく、「日本語では他にどんな表現があるだろう?」と考える脳ミソも使うので、国語力も格段に上がります。

特に、国語力がまだ完全に身に付いていない小中学生は、日本語の力もしっかりつけながら英語を学ぶべきだと思います。どんなに英語ができるようになっても、深い思考を行うときには母国語である日本語の力が欠かせないですからね。

具体的にどんな教え方を僕が想い描いているのか。お父さん・お母さんがお子さまに勉強を教えるときのレジュメとなるようなサンプル動画を作ってみました。

【小学校理科×翻訳】

【美術×翻訳】

別の例として、【音楽×翻訳】ということでは、2019年6月に埼玉県の春日部市で「ほんやく・おんがく」というイベントをやらせて頂きました。外国の歌の歌詞を翻訳してみんなで歌おう!という企画でした。詳細は下記のページをご覧ください。

→ ほんやく・おんがく~翻訳が変わると音楽が変わる?~
「ほんやく・おんがく」特設ページ

あるいは、学校の教科でなくてもよいかもしれません。
子供と一緒に脳トレをしたいという方は、【囲碁×翻訳】なんていかがでしょう? いまどきは、ネット碁で世界中の人たちと囲碁を打つことができます。囲碁を学びながら翻訳も学べば、対戦相手と英語でコミュニケーションして国際交流することもできますよ!

A ko fight is a local situation which is decided or affected by a ko. The fight involves the ko itself and the ko threats.
Sensei's Library より引用)

コウ争いは、コウの取り合いによって勝ち負けが決まる局地戦である。コウ争いには、コウ自体とコウダテ(コウ材)が関わってくる。

囲碁を知らない方にはチンプンカンプンでしょうね。。
「コウ」を漢字で書くと、未来永劫の「劫」。争いが「非常に長い時間続く」ことから、この名前が付きました。・・・というふうに、国語の勉強もできます♪

翻訳って最高だろ~~っ!!

皆さんも、【○○×翻訳】で、子供たちと一緒に学校科目や趣味を勉強してみてはいかがでしょうか? 1科目だけでなく、英語も身に付き、国語まで幅広い知識を学べるのだから、

なっ。翻訳って最高だろ~~っ!!

いやぁ、この記事もなんとなくうまく着地できたような気がします。あ~、よかったよかった。

翻訳をもとにした楽しい企画やアイデアをいろいろと繰り出していきたいと思います。「この指とまれ~!」と、人差し指がツるまで僕は指を出し続けていますので、一緒に何かやりたいという方はぜひご連絡ください。皆さまのご意見・ご感想をお聞かせいただければ幸いです。翻訳文化を盛り上げていきましょう!今後ともどうぞよろしくお願い致します♪

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最後までお読みいただきありがとうございました!
ダンケシェーン!!

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